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天ぷら 丸中の歴史

天ぷら 丸中の歴史

初代、青木由太郎が𠮷原大門近くの浅草日本堤に、牛鳥御料理「○(まる)なか」を創業しました。当店に残る一番古い大帳は、明治38年(1905年)からのものしかなく、それ以前から営業をしていたようです。現在は、その大帳をもとにして創業年としています。明治の頃はまだ牛肉を食べるということは一般的ではなく、明治時代の流行の先端を行く人達が食べていました。その当時としては、珍しい24時間営業を致しており、大変な人気を呼んだそうです。その後昭和13年628日、二代目正治がとても奥深い技術が必要な「天ぷら」に魅せられて、下町の新しい歓楽街として大きく成長している錦糸町の江東楽天地に、天ぷら専門店「天ぷら 丸中」を開業いたしました。現在もその受け継がれた技を生かし、心を込めて天ぷらを揚げさせていただいています。

 現在、そしてこれから

私が、店の4代⽬を継ぎ「和⾷といえば、⽇本酒」と⾔うような決まりきった組み合わせを、つまらないと考えていました。また、その頃の⽇本酒は味が濃く重たい感じのするものが多く、あまり好きになれませんでした。ちょうど私が20歳代だった頃、ワインブームがあり、ボジョレ・ヌーボーの洗礼を受けひと通りのワインを飲んでいましたが、⾚、⽩、ロゼの種類があることしか知りませんでした。

 

その時「天ぷらとワインを合わせてはどうか」と思いましたが、料理の腕をあげる事に専念している間に、その思いは、頭の⽚隅にあるだけで、何か⾏動をするに⾄りませんでした。そうするうちに、50歳を⽬の前にした頃、ワインを友⼈と飲みかわす機会があり、若い時に考えていた思いが急に頭の中で膨れ上がり、私は、天ぷらのプロフェッショナルだけど、ワインのことは何も知らない、マリアージュを考えるなら、ワインのことを学ぼうと、1年間ワインスクールに通いJ.S.Aソムリエの資格を取得しました。そして、天ぷら、和惣菜とのマリアージュをお客様に楽しんで頂きたいと思い、MARUNAKAをオープンしようと決意しました。

 

その頃、私の主な事業は、東京スカイツリーソラマチでの天ぷら惣菜販売で、商業施設ならではの⾷品の⼤量⽣産、⼤量廃棄、そして、働く環境も1年365⽇間休まずに働くというのが普通でした。昨今、SDGsの運動が世界的に推進され、私は今までの事業に疑問を思い始めていました。もっと、⾷品の⼤量廃棄を無くし、働く⼈にも優しいワークライフバランスを取り入れた事業をする事を考えました。また、2020年のコロナ禍の影響もあり、商業施設の営業⾃粛などにより、東京スカイツリーソラマチ店を閉店することを決⼼しました。

私はコロナ禍の状況で、どの様なビジネスモデルがこれからの世界に受け⼊れられるかと試行錯誤しました。コンセプトをさらに極め、SDGsの必要性を感じ、「和⾷のヘルシーさ」と「ヴィーガン・ベジタリアン料理」をマッチングさせ、世界各国の美味しいワインを飲んでもらうことを考えました。

 

今、初代の「○なか」、二代目の「丸中」、

そして、四代目としてこれから先の100年を考え、世界中で誰でも読むことが出来きて親しみを持っていただけるように、英字の表記に変えました。

MARUNAKA」は、環境にやさしく、人にやさしい、社会貢献をする会社として事業を推進します。